古典的なサウンドを再構築して、モダンなサウンド、そして聞いたことがないサウンドを作り出します。Trem Controlは、古典的なトレモロでありながら、現代のサウンドにマッチした強力なエフェクトです。
トレモロが好まれる理由は、人間らしい声の不安定さや、コールマン・ホーキンスの「Body and Soul」のテナーのような人間ならではの感触が好まれるからです。この1世紀というもの、先駆者たちは、その人間らしい揺れを新しい楽器に組み込みました。それはくすんだようなサウンドのライオネル・ハンプトンのビブラフォンや、ローズのおだやかなトレモロのエレピなどです。
トレモロでは正弦波以外のトレモロも好まれます。それは、つまり、想像できないくらい完全に音が変化して、リズムや音色も変わってしまうようなものです。
しかしながら、デジタル方式のトレモロではそのようなトレモロにはなりません。そのようなトレモロはコントロールするのが難しく、またオートメーション化もできず、あの偉大な真空管アンプを用いたトレモロのような特徴とリッチさが出ません。
そこで、私達は、それらのことを念頭に置いて、ハードウェアならではのリアルタイムの操作性と、デジタルの詳細な操作性を組み合わせて、直感的で幅広い使い方ができるトレモロを開発しました。
RATE
トレモロのスピードはRATEで調整しますが、これはまさにトレモロエフェクトの命とも言えるでしょう。Trem Controlは、周期的なパルスとして、60年代のギターを代表するサウンドや、オートメーションで自動的に激しく変化するサウンドを作ることができます。
・ヘルツとテンポの両方を同期可能
・0Hz~640Hzまでの広範囲の設定可能
・Musical Rate ControlによるBPMシンクが可能
・タップテンポ対応
SHPAE
正弦波のトレモロは一般的なサウンドですが、これはTrem Controlの1つの顔に過ぎません。三角波の一定の立ち上がりと余韻、矩形波のギザギザしたエッジの形状を連続的に変化させることができ、もちろんノイズは発生しません。
・フレキシブルな波形の変化
・対称性の変化
・可変バイアス
VIBE
他のエフェクトとTrem Controlの違いがこのパラメーターです。トラディショナルなアンプリチュードモジュレーションに加えて、8以上のトレモロタイプ(有名な「ハーモニック」トレモロを含む)を用意し、これらすべてが、クラス最高のチューブサミングアンプとペアになっており、これらをミックスして調整することができます。
・カラフルなチューブセクションを0~200%で調整
・トレモロのモードです。ノーマル、ハーモニック、ディープハーモニック
ADVANCE
・フェイズのオフセットです。
・ステレオフェイズ
・スイング
PRESET
Goodhertzプラグインを理解するもっとも簡単な方法は、プリセットを使ってみることです。下側のバーの「Default」をクリックするだけで、プリセットが表示され、基本的なコントロールとアドバンスコントローラのミニチュアーバージョンが表示されます。Trem Controlのプリセットは、基本的なものからこれまで聞いたことがないサウンドまでをカバーしています。参考にしてください。
Historical プリセット
・Pops Staples, 1961
・For What It’s Worth, 1967
・No Quarter, 1973
・Money, 1973
・Bones, 1995
ちょっと変わったプリセット
・Rewind
- Broken Digital
- Centrifuge
- Helicopter
<参考>
トレモロとビブラートについて
前述のライオネル・ハンプトンが1974年に演奏した「スターダスト」はYoutube
などで視聴することができますが、ビブラフォンの回転板は、ビブラートではなくトレモロ効果を生み出します。そして、かのフェンダー社の創立者レオ・フェンダーが開発した「トレモロバー」は、トレモロではなくビブラートを生み出します。この2つの名前と効果はしばしば混同されるようです。
Mac OS X 10.9 Windows7以降(すべて64bit)
Audio Unit 64-Bit (Macのみ)
AAX 64-Bit
VST/VST3