デュアル・バンドのトランジェント処理ツール
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Transient ShaperはSoftubeの豪華バンドルVolume 6に収録されています。
ミキシングにおいてトランジェント・シェイピングは極めて重要なテクノロジーですが、SoftubeのTransient Shaperは一歩先を行き、デュアル・バンド・プロセッサーを採用することでサウンドのトレブルまたはベース部分のみに作用するようサスティン・パラメーターとパンチ・パラメーターを別に設定し、残りには手を加えないようにすることができます。
これによって、新たな可能性の領域が開かれます。
音楽のミキシングにおいてトランジェント・シェイピングは極めて重要なテクノロジーとなりました。
サウンドの冒頭を鋭くしたり和らげたりする機能は、ディケイを長くしたり短くしたりする機能と同様に、非常に便利であることが明らかになっています。この機能によって各サウンドのミックス内でのサイズと位置が適正化されます。
Transient Shaperはこの概念にもう一歩踏み込みます。
類似する大半のツールでは、周波数範囲の全体を操作対象としますが、Transient Shaperを使うと、この他に高域または低域のみを操作対象とすることができます。
例えば、ドラムのオーバーヘッドでは、サスティン・ノブの値を上げ、周波数コントロールを「Wide」に設定できます。
これによって同時にルーム・サウンドとシンバルが広がり、タムのサスティンとうなりが強まります。ただし、タムのうなりを強めたくない場合はどうすれば良いでしょうか。
その場合は、サスティン・ノブの周波数コントロール・スイッチを「Hi」に設定します。こうすることで、サスティンはシンバルやルームなどの高周波だけに作用し、タムはそのままの状態が保たれます。
このスイッチを「Lo」に設定すると、今度はタムのうなりだけが強調され、ルーム・サウンドとシンバルには作用が及びません。耳で確認してみてください。
デュアル・バンド操作によって、ドラムやパーカッションのサウンドに使うよりもずっと役に立つ場面があります。
高周波のトランジェントが加わることで、ボーカル・トラックに鮮明さと存在感がもたらされます。
これには周波数スライダーを「Hi」に設定してパンチの値を上げます。
また、ヴィンテージな雰囲気をかもし出す、暗くて丸みのあるサウンドを作成するには、逆にパンチ・ノブの値を下げます。ピアノ、ベース、ギター、エレクトリック・ドラムにも使ってみましょう。
Transient Shaperは幅広い種類のサウンドに対応します。
クロスオーバー周波数はユーザーによる選択が可能です。パンチの動作(高速または低速)も同様です。
さらに、「Clip」という出力ディストーションのセクションも追加されています。