高度な3種のレゾネーター・モデルを1つのモジュールに
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何らかのエネルギー入力(打つ、こする、吹く等)によって物質に刺激を与えるとノイズが発生し、物質(ウッド、メタル、ガラス、ドラム、トランペット等)の共鳴の性質と刺激を与える方法によって、音の性質、音色、周波数、音の長さが決まります。この刺激と共鳴によるスリリングな世界をテーマにしたのが、フランスでのEurorackパイオニアMutable Instruments社のRingsモジュール。
遂にSoftube ModularでもそのRingsが使用できる様になったのです!
Ringsはチューニングされたフィルターを使用して、想像できるほぼ全ての物質の共鳴を物理的モデリングでき、その種類は大きく以下の3種に分類されます。
「モーダル」レゾネーターは、プレート、弦、膜、管の共鳴の性質をエミュレートし、サイズ、形状、構造に基づいて物理的な特定の位置(モード)の周辺に音の特定の周波数帯をまとめることで、物質に加えられたエネルギーを増大させます。
「共鳴弦」モデルでは、シタールなどの楽器が発するドローンと倍音によるサウンドおよびテクスチャが得られ、実際に弾かれるのではなくメインのノートに共鳴して音を作り出す仮想の弦です。
「変調/不協和弦」モデルは、カープラス・ストロング合成を拡張したもので、フィードバックの回数が非常に多いショート・ディレイを使用して、弦を叩いたり擦ったりはじいたりした時の様なピッチのある波形をシンセサイズします。
これらの魅力的で奥深いモデリングに加え、Ringsは合成したサウンドの音色コントロールも備えています。また、レゾネーター・モデルを駆動する方法として、内部で発生したノイズを使用する方法と外部のオーディオ信号を使用する方法のいずれかを最初に選択できます。
さらに、搭載されたポリフォニー・メカニズムによって、ギターをかき鳴らしたようなコードも表現できます。このメカニズムでは、トリガーごとに新しい仮想の弦(合計4本まで)が生成され、最後のノートが鳴っている間も生成されます。
Ringsで生成できるノイズは膨大な範囲に及びますので、様々な素材を試してみてください。きっと飽きないことでしょう。