Softube Modular用アドオン、エキサイティングなアナログ・ディレイ・エフェクト
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時間の先頭に立つ
時間そのものをコントロールする時代が到来!
Softube Modular用アドオンDoepfer A-188-1 BBD(バケツ・リレー素子搭載)モジュールが登場です。
このユニークなプロト・デジタル・アドオン・モジュールを使用して、歪んだディレイ、フランジャー・エフェクト、コーラスなどをジェネレートしてCVでコントロール。
BBDはコンデンサーを使用してシグナルをサンプリングしディレイさせますが、ディレイ・タイムが長くなるにつれてサウンドが変化します。
これは、クリエイティブなオプションをもたらし、ドラム、ギター、ボーカルからシンセサイザーまで、あらゆるサウンドに特別なディメンションを提供します。
最も低コストで多用途な選択肢としてデジタル・ディレイが世を席巻する前の1970年代後半から1980年代初めにかけて、レコーディングやライブでは、クリエイティブなアナログ方式を駆使したエコー・エフェクトが多く作り出されていました。
再生ヘッドを調整して短いテープ・ループの再生速度を変化させる手法が人気でしたが、この方法には度々テープを交換しなければならないという欠点がありました。こうした欠点を解消するために、磁気ドラムや磁気ディスクを用いた設計が考案されましたが、市場を独占するには至りませんでした。
1970年代半ばから半導体を用いた設計が人気を博し、短いながらも実り多い時期となりました。これらの装置には電圧をサンプリングした「バケツ」がいくつも連なっていて、「バケツ」は高速オシレーターによって一定のテンポで制御されたり解放されたりします。この独自の特徴は、エレクトロニックやテクノ、新進のダンス・スタイルのみならず、ギター用のエフェクトとしても世界中で採用されてきました。
1列に並んだ複数のコンデンサーの間で信号を渡していくことでサウンドが遅延します。同時に、高周波が削られ、ノイズが加わって、音質が劣化します(遅延が大きくなると、サンプルレートの著しい低下とエイリアシングも生じます)。こうして生まれる温かくダーティーなサウンドは当時から引く手あまたでした。多用途でクリーンなデジタル・ディレイと比べると、BBDユニットは実用面では劣りますが、そのサウンドはクリエイティブな効果として今なお愛されています。
この種のディレイはタイトなスラップバックやグランジーなエコー、スモーキーなアンビエンスを生み出せるだけではありません。フィードバックを多めに、ディレイ・タイムをごく短くすることで、カープラス・ストロング方式による擦弦楽器音の合成も可能です。
ディレイ・ラインの長さ、つまりバケツの数は、エフェクトのサウンドと機能に大きく影響します。ハードウェア・モジュールには、ステージの数が異なる6つのバージョン(128、256、512、1024、2048、4096)があります。一方、Doepfer A-188-1 BBDアドオンには6つすべてのバージョンが含まれており、1回のクリックでバージョンを切り替えることができます。
ある意味、アドオン版では6つのモジュールが1つにまとまっていると言えます。ハードウェアでは、6つのうち4つ(ステージ数1024と2048以外のバージョン)は部品の不足によって限定品となっています。
ハードウェアとのもう1つの違いは、高周波クロック・オシレーターからの音漏れをオフにするオプションがあるということです。かつては慎重なフィルタリングによる後処理が必要でしたが、今ではスイッチをオフにするだけで済みます。
このモジュールでは、変調したディレイ信号を未加工のドライ・サウンドとパラレル・ブレンドし、独自のフランジング、ダブリング、コーラス、デプスをデザインでき、ドライ出力とウェット出力を分離して、それぞれを個別に操作することもできます。